親の指導方針②(ジュニア 高学年)


小学校4年生から6年生

この頃になると、リーグ戦などが始まり試合の比重が多くなり、勝ち負けにも敏感になってきます。
また、上の学年に呼ばれたり、トレセン、クラブチーム、J下部のセレクションなど他の子が気になってくる年代です

高学年時にやっていたこと
①罰走はさせない
②ゾーンディフェンス
③ドリブル突破
④1対1で負けない
⑤見て決めて動く
⑥キャプテンになる
⑦サッカーノートを書かない
⑧リフティング練習しない
⑨妄想のドリブル
⑩スーパープレイ動画集をつくる

です

プロ野球でも「負けたら罰走」という現実 なぜ、指導者はミスを罰で解決したがるのか | THE ANSWER

①罰走はさせない

主審をやっていたとき、他のチームのベンチから『負けたら10周!』と怒号が飛んできました。
試合中そのチームの子供たちは『どうせ走りだから体力残そう』とつぶやき、試合中ボールを追わなくなりました。
罰走はコーチの権力を見せつけるだけで何も良いことはありません。
試合中100%で走れる練習をする必要があります

 

②ゾーンディフェンス

チームのコーチから『戦術は早い』『まずはマンツーマンディフェンスだ』など反感はかいました。
ゾーンディフェンスとはボールがこぼれる位置に味方を配置することです。
それによりボールに触る回数を増えるら取られても味方がカバーしてくれる位置にいるようになります。
そうすることで失敗を恐れずチャレンジ出来ます。

 

③ドリブル突破

ドリブルが武器になりつつあったので、ひたすらゴールに向かって突破させました。
逃げるドリブルではなくゴールに向かう縦のドリブル。
抜いた相手に追い付かれなくなるまでスピードを落とさない。
まずは目の前の一人は抜く。
そんなことを話してました。

 

④1対1で負けない

練習から誰が相手でも11では負けてはいけないという空気をつくりました。
負けたら勝つまでやる。
勝つためにどうすれば良いか考える。
そうやって上級生にも大人にも挑ませました。

 

⑤見て決めて動く

状況を見て、自分で選択肢から選んで、その通りプレイする。
当たり前のことだけど、3つ揃っていない子が結構多いです。

状況を見ないで決めて蹴る

状況見たけど、選択肢がないまま蹴る

状況見て、選択肢がわかったけど思うように蹴れない

全てのプレイに3つしっかり行うのは結構大変です。
一つでも欠けてたらその場で『ちゃんと見えてた』とか声がけをします

 

⑥キャプテンになる

キャプテンをやると意識が高くなります。
弱音を吐けません。
うちの子は練習嫌いだったけどキャプテンが休むわけにはいきません。

キャプテンをやると色々な体験が出来ます。
試合前のユニフォームチェック、審判への挨拶、コイントス、抽選会、サッカーの仕組みや支えている人が見えてきます。

また、Jr.ユースのセレクション時にも結構優遇されました。

 

⑦サッカーノートを書かない

うちの子は無理でした

何度か書いたけど見返すことも無く書いたまま

コーチと交換日記的なやりとりをありましたが、コーチの教えた通りに書かないと訂正されたようで、、これは全く逆効果。

大人の抑え込みだと思いました。

 

⑧リフティング練習しない

リフティングは高学年でもやりませんでした。
そもそもひとりで練習しに行くことはほとんどなかったので。
相手がいる時は11ばかりやってました。

 

⑨妄想のドリブル

たまに一人の時や、練習中時間が空いた時は具体的な相手をイメージして立たせて、抜いてシュートまでの練習を勧めました。
特に試合で苦手だった選手や数的不利、サイドライン際の攻防など。
イメージなので勝てて当たり前なんですが、勝てるイメージを刷り込むために。

 

⑩スーパープレイ動画集をつくる

音楽に乗せて、MONDAY footballのダイジェストみたいに動画を編集して見せます。

良いプレーばかりのダイジェストです。この年代は失敗の動画は興味示しません。
試合の動画をそのまま見せても最後まで見ません。

自分の良いとこばかりならずっと見てます。

これも成功体験の刷り込みです

あと、動画編集はプレーをスローで見ることになります。親として子供のプレーを何度もスローで見ると、リアルタイムではわからなかったことが沢山見えてきます。
逆を見てるからこっちに動きたかったのかな?ひとつフェイント入れてるな、ボールもらう前に動き直してるな、などなど。
小学生ながら物凄い考えてプレーしていることが分かります。/

動画編集作業は是非お勧めします。

 

高学年では、実戦経験を一回でも多くさせる。自分の武器を成功体験と一緒に刷り込む。

そんなことを心がけてました

 

もう一つの問題 成長痛

また、5.6年生になると多くの人が悩まされる成長痛。
ウチの子も2人ともとても大変でした。
長男はチームのキャプテンだったこともあり痛みを堪えて、サポーターをして、噂の整体師に見てもらったりしながら試合に出続けました。

特に噂の整体師に行くと、痛みがなくなり動けてしまいます。
しかしその結果靭帯や骨に負担をかけてしまい大怪我の一歩手前まで頑張ってしまいました。

成長痛は病気では無く、時期が来れば必ず痛みは無くなります。
絶対に無理をさせないようにして下さい。

当時は4種リーグなど絶対出ないといけないように感じていましたが、今思うとなんてことないただの1試合です。
長いサッカー人生の一時期だと割り切ってください。

 

J下部での成長痛対応

次男は5年生でJ下部に入りすぐに成長痛が出て、約半年間試合に出られませんでした。
その間トレーナーの方に体幹や柔軟、ボールタッチなど負担がかからないメニューを指導してもらいました。
この辺りはさすがJ下部。
復帰後は前にも増してキレッキレでした。

試合に出られなくてもベンチで声を出す、サポートするなど学ぶことは多かったようです

 

ジュニア高学年での振り返り

今思うと この時期、長男には無理をさせてしまっていたように感じます
私自身もチームのコーチをやっていたこともあり、かなり負荷とプレッシャーを与えてしまってたと思います

親として『もっと出来るはず』『もっとやれて当然』この考えが非常に危険だと反省しています

そうなった理由は、自分自身も日々試行錯誤で不安だったからだと思います

高学年になると、トレセンやジュニアユースのセレクション、誰々はどこのチームから声がかかったなどなど、他の子と比べてしまう機会が増えてしまいます。でも、焦らず 一番楽しいこの時期を子供とサッカーを楽しむことが一番大切だと思います

 

J下部に入ってしまった次男の時は、ただただサッカーを楽しんで応援するだけだったのでとても楽しかったです

 

次回は怪我とトレーニングバランスが非常に難しいジュニアユース編です

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