メッシの高速ドリブル原理

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自分がサッカーをやっていて、「走るスピード=ドリブルスピード」なんてことはありえないと思っていた。

メッシは足が飛び抜けて速いわけでは無いが、ドリブルと走るスピードが変わらないらしい。

蹴って走るドリブルは下記❶のようにボールに触る時歩幅をコントロールしてしまう。
だから❷のようにボールがない状態の方が絶対に速い。
しかし、❸のように普通に走る動きの中でボールを扱えたら、、、
それがメッシの高速ドリブルの理由である

『前足をあげる時にボールを触れ、次に前足をあげる位置にボールをコントロールする』やってみるとわかるが非常に難しい。何度か練習するとゆっくりはできるようになる。そして、「今までと違う加速」を感じる。メッシは高いボールコントールにより100%に近いスピードでも次の足前にボールをコントロールし普通に走るフォームとスピードでドリブルを行なっている。

4種のジュニア期にドリブルの練習と言ったら、コーンを置いたジグザグドリブル。大きい子も小さい子も速い子遅い子も同じ間隔のコーンを、アウトサイドだったり逆足だけだったりと練習させられる。コーンを倒すと怒られるのでゆっくり丁寧に行う。だから、ドリブルが遅い。せっかく前のスペースが空いていてもドリブルの選択肢が無い、小技はうまく相手をかわすが抜ききれない。そんな選手が非常に多い。

うちの息子たちにはこのメッシドリブルばかり練習させた。コーンを使ったドリブルは下手だが自他共に認めるドリブラーだ。まだ100%のスピードでは無いが自然に利き足の近くにボールを置いた高速ドリブルが身についてきた

上記動画 シュートまでの利き足8歩(左右で16歩)のうち1,3,4,6,8歩はボールタッチ、5,7歩も利き足の前触れる位置にボールがある。普通に走るフォームと変わらず、ボールに歩幅を合わせることはしていない。周りの選手が普通に追いかけているスピードより速く走り、毎回触ることでボールも失速せず、最高速でのドリブルが可能になる。
しかも、毎回ボールに触ることで高速でありながらいつでも方向転換が可能になるという、とんでもないドリブルなのだ。

メッシの高速ドリブルには高い技術と仕組みがあり成り立っている。

「ボールを持ったら普通遅いだろ」「ボールを追いかけるといつもより速く走れる」などという根拠がない話ではなく、私たちコーチはしっかり分析し練習させる必要がある。

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7件のフィードバック

  1. とても興味深い内容の記事をありがとうございます。
    息子さんのドリブル素晴らしいスピードですね。
    前足を落とす間際ではなくて、上げる瞬間に触るのでしょうか?
    よろしければどのように指導されているのか教えて頂けませんか。
    ウチの子はドリブルのスピードがなかなか上がらずに悩んでいます。
    よろしくお願い申し上げます。

    • コメントありがとうございます

      足を上げる時というか、前足を前に送る時に触るというのが1番近いかもしれません。
      最初は歩きながら利き足を前に出す時必ず触る。慣れてきたら全力ダッシュでやって下さい。中途半端なスピードでは自分がやりやすい速度で止めてしまい、経験者ほど自分で速度のリミッターを設定してしまいます。難しくても全力ダッシュで練習して下さい。
      速度を上げると足を伸ばしても届かないところにボールが転がってしまいますがそれを何とか利き足で毎回触る。そうすると自然と小指、薬指あたりで伸ばして触りそのまま前足を上げるようになります。

      ドリブルが遅い選手を速くするには、コーンドリブルをやめて下さい。全力ダッシュでドリブルさせて下さい。ボールを置いていってしまっても蹴って飛んでいってしまっても構いません。とにかくダッシュです。今までのドリブルとはボールタッチする場所が違うと思います。慣れてきたらマーカー置いててぶつかってもいいので全力ダッシュドリブルです。

      息子は試合中、ボールを置き忘れて自分だけ走り去って行くことが何度もありました。それでもスピードを落とさず何度も相手を抜きに行きました。その甲斐があってか2人とも「抜き切ることのできるドリブラー」になりました。そんなミスをしても面白がって試合で使ってくれる良いコーチがいたことも私たちにとって幸運だったと思います。

      頑張って下さい!

      • 丁寧なアドバイスを頂き、ありがとうございます。
        是非取り組んでみます。

        どの記事も内容の濃いコンテンツでとても勉強になります。
        「J下部に受かる選手との違い」や「3つのトレーニング方法」は特におもしろかったです。
        「J下部に受かる選手との違い」では、なぜJ下部のような強豪チームの動きが素早く見えるのかがとてもわかりやすく説明されており、納得できました。
        試合となると技術的な部分と状況の認知・判断が素早くできるといった頭の部分も必要になると思います。次男はU10ですが、、とりあえずはボールを持ったら突っ込んで、それから考えるといった有り様で、回りの敵/味方/スペースを見る、今後の展開の予測・仮定といったことができません。後からビデオを見ながら話しているとどうすべきかはわかるようなので、おそらく認知の部分ができていないのだと思います。
        お子さんのサッカーIQ的な部分を高めるためにどのような事に取り組んでおられますか?
        よかったら教えて下さい。

    • コメントありがとうございます
      「状況判断」レイソルの練習で常に言われていることです。それほど大事なことなんだと思います。

      私の長男次男も少年団在籍中はボールを持ったら突っ込んで、囲まれたらパス先を探す。そんな感じでした。コーチからはパスを出せと言われていましたが、本人たちは自分でドリブル突破することが最良の選択と思っていたようです。

      遠目から見ると選択、判断をしていない1択に見えるプレイも本人は判断と選択をしている。目立つ選手なんかはほとんどそうだと思います。
      主審をしているとベンチからの指示に対して「わかってるよっ」と小声で嘆く選手は良くいます。彼らは我々大人が思っている以上に考えてプレイしていると思います

      次男がレイソルに入ったばかりの頃、強豪相手に判断を迷いボールをロストしまくった試合がありました。その試合中、チームのエース格の選手が「行ける時は行って!ダメなら俺の足元に出して!」と声をかけてました。そのあとその選手は次男がボールを持つ度にパスコースを作り足元で貰う準備をしてくれていました。
      迷っていた次男に対してこれ程分かりやすいコメントはありません。11歳にしてこんなことを普通にやり取りしている世界があるのです。

      私が思うに、そういうチームで自分1人ではどうにもならない相手と戦って初めて判断の重要性に気づくのだと思います。
      かといってすぐにチームを変えられるわけもありません。それまでに「周りを見る」ことを徹底し来るべきに時の準備をするべきだと思います。
      ただ「見る」ではなく「観る」です
      そして具体的に周りがどうだったか声に出して伝える癖をつける。
      「パス出したかったけどそこじゃ2mオフサイドだったよ」
      「2人ともニアにいたから相手も固まって邪魔だったよ」とか、

      観えていればあとからなんとでもなります
      観えていない、もしくは観ることをやめてしまったらそのあとはありません。
      「観て」「伝える」ことが次の「判断」に繋がる大切な練習だと私は思います。

  2. 大人が思っている以上に考えている、そう言われてみるとそうかもしれません。
    側から見ているとあまり考えていないように見えても、一生懸命に彼らなりに考えているようにも思えます。反省ですね。
    それにしてもレイソルジュニアの子達はやはり凄いですね!
    そのような環境を勝ち得たことは本当に素晴らしいと思います。
    ブログ更新いつも楽しみにしています。
    これからも色々とサッカーのことを教えてください。

  3. 勉強になります。

    5年生の息子がいますが、一年程前に同じような原理推測から息子がトライしたところ、数日必死に練習するうちになんとなくできるようになり、その数日後のトレーニングマッチで使用。

    うまく機能していたのですが、前にスペースある場合でもそれをやってしまいコーチに蹴り出せと言われ、それっきりこれをやっていませんでした。

    2月生まれも影響してるのか、息子はシチュエーションの理解が周りより少し劣っている感じがあり、当時のコーチからの言葉を聞いて僕も「シチュエーション理解させるのはまだ厳しいかな」と思ってメッシドリブルはやめにしてしまいました。

    息子さんの動画を見て、当時息子が僕との練習でかなりうまくでき、感動したのを思い出しました。

    今なら理解できるでしょうから、再度息子と挑戦してみます♪

    • コメントありがとうございます
      シチュエーションは選手の目線で一緒に話をすると良いと思います。例えば、試合のビデオを見ながら「ここで〇〇君見えてた?」とか「パスも考えた?」とか聞くと、親が思っている以上に選手は周りが見えて考えてプレイを選択をしていることがわかります。
      コーチがベンチから判断する最善の選択も重要ですが、選手目線での自由な発想も尊重してあげてください。選手目線で一緒に楽しめるのは親の特権です。
      これからも親子サッカーを楽しんでください

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