8人制のゾーンディフェンス その2

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第2回 導入編 チャレンジアンドカバーを覚える

チャレンジアンドカバーって?

ジュニアの試合や練習でも「チャレンジアンドカバー」という言葉をよく聞くようになりました。

しかし、その意味を正確に理解しているコーチ、選手、親はどれほどのいるでしょう?

チャレンジとは? カバーとは? 何をすればいいの?

何となく
チャレンジ=ボールを取りに行く
カバー=チャレンジした選手のカバー

こんな漠然とした意味になっていませんか?

ゾーンディフェンス導入の第一歩は
・『チャレンジ』のやることを具体的にする
・『カバー』のやることを具体的にする
・それをチーム全員が同じ判断をする

これができるように一つ一つ進めていきます

ダイアゴナルの基本を覚える

最初にゾーンディフェンスを教える時 選手たちに
『絶対に抜かれないように』と伝えてください
『チャレンジする選手は足を出して相手のボールを取りに行かないように』と

しかしこれは最初だけです
最終的にはチャレンジする選手は、相手の状況、ボールの位置により相手に対し激しく奪いに行かなくてはなりません。
チャレンジとカバーの役割を明確にすることと、スライドしてスペースを埋めるという難しいことが起きないよう初期段階ではチャレンジした選手が抜かれないという決まりごとを作り始めてください

もう一度書きますが、これは初期段階だけです。最終的にはボールを奪いに行くのがゾーンディフェンスのキモになるので、『最初だけ』ということを指導者はしっかり頭に入れて置いてください。

ダイアゴナルの練習は下記の図のように
オフェンス3人 ディフェンス3人で行ってください
隣の人とは3~4m離れてください

最初はボールを手で扱う方が良いと思います
そのほうが目線を落とさず相手と味方の位置が目視できるからです

オフェンス3人、ディフェンス3人が並んだらコーチはオフェンスのAにボールを渡してください
Aがボールを持ったらディフェンスの3人は下図のように動きます

青A(チャレンジ)壁を作る人
・ボール保持者にプレッシャーをかける
・黄色Aを前に行かせない(絶対に抜かれない)
・無理にボールを取りに行かない

青B、青C(カバー)ボールを拾う人
・青Aに近づき こぼれ球を狙う
・青Aが万が一抜かれた場合すぐにプレッシャーをかける
・横パスをカットできれば狙う

初期段階ではチャレンジする人はボールを奪いません
ボールを取るのはBとCです
Aは縦に突破されることだけを防いでください

黄色Aの選択肢は主に3つです
1 縦にドリブル突破
2 横のB、Cにパス
3 バックパス

青A(チャレンジ)の役目は『1 縦にドリブル突破』をさせないことです。そうなると青B、青Cは『2 横のB、Cにパス』だけを警戒すれば良いことになります。

これがイワシの群れのようにチームが同じ考えで動くゾーンディフェンスの基本です。

黄色Aが黄色Bにパスを出したら下記の形になります

今度は青Bが壁を作り縦への突破を阻止します

黄色Bの選択肢は先ほど同様
1 縦にドリブル突破
2 横のA、Cにパス
3 バックパス

相手に抜かれてボールが自陣ゴールに近づけば『負け』
ボールを自陣ゴールに近づけない、相手の横パスは『引き分け』
相手がバックパスしたら『勝ち』

基本はこの『引き分けの繰り返し』です

この練習でボールを奪うのは『カバー』をしている選手です
・相手が無理に突破しようとしてこぼれたボール
・プレスにより横パスが乱れた時、トラップが乱れた時
ボールを奪うチャンスはここです

『引き分けの繰り返し』を成功とする
ボールを取るのは『カバー』の選手

このことをコーチとチーム全員に理解させてください
相手が突破できず横パスを選択したらあなたのチームのゾーンディフェンスはまずは成功です
(※導入初期の話で最終的にはチャレンジした人がボールを奪います)

上記の3対3を徹底的に行ってください
特に横パスが入ったと同時にプレスに行く+カバーの位置に寄るのが体が勝手に動くようにしてください。

これで横の3人のラインの動きができるようになります

次はMFの3ライン、DFの3ライン、縦の距離感、動きを練習します

攻撃3 対 守備6 ゾーンディフェンス練習です
青Aが先ほどと同じようにプレスをかけたら青B、青Cはスライドしカバー
青Dは青Aの距離を保ち前へ詰め、青E、青Fも横へスライドします
青Dは青Aが抜かれた場合のカバーとこぼれ球を青Bと2人で取りに行きます

青の選手は常にそれぞれの距離を均等に動いてください

黄色Aが横パスを出したら上記のように動きます

この練習の要点は
・ボールを中心に動く(ボールが動いたら全員が同時に動く)
・ゾーンの形が変わってもそれぞれの距離が変わらない
・誰がチャレンジで誰がカバーか全員が同じ認識を持つ

ことです
最初はボールを手で扱いながら
誰かが動いたら引っ張られる感覚がわかるようにロープを掴みながら

やってみると意外と簡単です
難しく考えず遊び感覚でチャレンジしてください
簡単にできると思います

次回はボールの位置によって変わるゾーンの形について書きます
それができればゾーンディフェンスは一応完成します

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1件のコメント

  1. チャレンジ&カバー、勉強になりました。第3段も宜しくお願いします。

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