8人制のゾーンディフェンス その3

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第3回 実践編
ボールの位置で覚える ポジショニングと役割

ピッチを9分割
それぞれのシチュエーションに合わせた陣形をとる

ゾーンディフェンスはボールがあるエリアで守備の陣形が決まります
相手がボールを持っていてもこちらがボールをコントロールするディフェンス。それがゾーンディフェンスです。
逆サイドにフリーな選手がいようとマークは不要です。なぜならボールが来なければその選手は何もできないからです。また、遠くに相手がいるということはボール付近では数的有利なのでボールを奪えるチャンスと考えます

これから出てくる8つの守備パターンをしっかり覚えてください

b-中高 守備のスイッチ

#6がチャレンジ、#5と#7は中に絞りカバー
相手の中央突破は絶対に止める
中央にコンパクトに寄るのでサイドが空きますが中央突破されるよりリスクが低く時間が稼げるのでサイドへのパスは良しとしサイドへのパスは捨てます
横パスを出せせたら引き分け。それで良いです

e-中中 中央の守備

#6が突破されてしまった場合
もしくはサイドから中央にパスが通ってしまった場合、この形になります。

#3がチャレンジ、#2、#4がカバーです
#3は下手に足を出し抜かれてはいけません、しっかり壁を作りパスの精度を落とすようプレッシャーをかけ続けます
#2と#4は万が一抜かれた場合のフォローと、横パスのカット、こぼれ球に飛び込む準備をしてください。

これ以上前進されると決定機を作られてしまうので何が何でも中央を死守します
#2と#4も中央のフォローに入るためbの時よりサイドが空きますが中央を優先します。
非常に危険な場面ですが#6がプレスバック(戻りながらディフェンス)をすることで相手を前後から挟み込みボールを奪うことが容易になります。
ピンチのエリアですがこのエリアでの競り合いが試合の勝敗をを分けます。

中央に絞ることでサイドが空きますが、もっとも危険な中央突破を死守するためにサイドは捨てて良いです。サイドに展開されても正面よりはゴールまでの距離があり、まだ対応ができるからです

a-左高 守備のスイッチ

b-中高と同じようにゾーンディフェンスのスイッチを入れるところです。
#5がチャレンジ#6#7がカバーです
b-中高と比べリスクは低く多少無理をしてボールを奪いに行っても良いです
横パスは中央しかないのでパスカットも狙いやすです

#5と#2の間が空いてしまうと危険なスペースができてしまいます。
2人の距離を保ちつつ#2も縦パスのルートを切るように考えて動きます

d-左中 本格的守備開始

ボールの奪いどころでありながら突破されると一気にピンチになる重要なエリアです

#2は前に詰めプレッシャを与えながら、絶対に突破されてはいけません
#5は横からプレスをし相手の横への移動と横パスを制限します
#2、#5、2人でボールをはさみ奪いに行きます
#2は絶対に抜かれてはいけないので壁を作りながら、#5が奪いにいくと良いでしょう
#6はこぼれ球を狙う
#3、#4はボールサイドに寄りカバーをします
ここでボールを奪える確率が高いため#7はスペースを見つけカウンターに備えます
#8は #7と違ったスペースを見つけ #7と連携しゴールまでのイメージをしておいてください
さらに余裕があれば後方へのパスを積極的に狙ってください
この形が組めると中央への突破、パスコースはほぼありません。注意するのは縦への突破と#2の裏スペースへのパスです

#2が抜かれ上記の危険ゾーンに侵入された場合#3か#6が対応してください
#3が対応した場合は 抜けた#3の位置に#6が入る
#6が対応した場合は 抜けた#6の位置に#7が入る
いわゆるスライドをしなければなりません
ゾーンディフェンスは抜かれないことが原則ですが、いつもうまくいきません
穴ができた場合は近くの人が『スライドし穴を埋める』これが基本になります

g-左深 ゴールに蓋をする

危険なゾーンに侵入された場合 ゴール前に4人並びゴールに蓋をします
#2はなんとか振り切られずに、ゴールとボールの間に体を入れます
無理に取りに行き さらに中に突破されることだけは絶対にNGです
#5も横から塞いだまま並走しパスコースを限定します
この2人で相手をタッチライン側に追い込んでください
#6はディフェンスラインに入り#6、#3、#4の3枚で守備ラインを作ります
#7はこぼれ球とリフレクション、ルーズボールを体を張ってキープします

右サイドc,f,hは 左サイドと同様です

分解すると難しく感じるので一連の動きを動画にしました
ジュニアの選手たちにはこれの方が分かりやすいと思います


この動きの練習はペナルティエリアぐらいの狭いスペースから初めてください
足でボールを扱わず、手でボールを持ちながらボールの位置を確認し『ディフェンスの形』と『だれがチャレンジでだれがカバー』か。チーム全員が共通理解できるよう繰り返してください

思いの外 子供達は簡単に連携して動けるようになります
大人の固い頭より 子供達の方がずっと柔軟なのが分かります

慣れてきたら 実際のコートで8対8 足でボールを動かします
ボールが動くたびにコーチはプレーを止め位置を確認してください
チャレンジ行く選手が遅れていないか?サポートの距離は適切か?
修正していきます

形ができてきたら数プレイ連続して動かしても、形を変えながら対応できているか確認します

試合中は完璧にできなくても、チャレンジとカバーの感覚がわかると 今までのサッカーとは別次元の連携ができていると思います

選手たちの意識によりますが、長い場合3ヶ月くらいかかるかもしれません
目に見えた結果が出なくても
『仲間の指示の声が聞こえた』
『〇〇君が助けてくれた』
『守備が面白くなった』
『コーチの罵声が減った(笑)』
などが出てきたらうまく行っている証拠です

私のチームでは4年生の秋に導入し、1ヶ月くらいでセカンドボールが自分たちの目の前に転がって来るようになり、中盤から相手を圧倒できるようになりました。それと同時に試合中無駄走りがなくなり後半にバテなくなり勝負所でアタックできるようになりました。

5年生になる頃には、他チームのコーチが試合を見に来るほどチームの動きが明らかに代わり、攻撃もパスが面白いようにつながるチームに変貌しました
そのときは他のコーチから聞かれても 『別に普段どうりの練習ですよ』と答えていましたが。

初期段階では『ボールを取りに行くな』と話をしました
実際のゾーンディフェンスは激しくボールを奪いにいきます
次回は『ボールを奪う ゾーンディフェンスの進化』について書きたいと思います

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2件のフィードバック

  1. 息子二人のために勉強しています。あらゆるサイト拝見させていただきましたが、このサイトが最もわかりやすく勉強になります。特に戦術関連は素晴らしいです。是非もっと更新して他の記事もお願い致します。

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