J下部に受かる選手との違い

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上手いのだけど違和感が、、、

長男のジュニアユース練習の前にジュニアの特別クラスが練習を行っていました

サッカースクールの特別クラスだけあったみんな上手い
小さいコートの中でボールをつなぎ小気味好くゴールに迫っていきます
攻守の切り替えも早く あたりも激しい
ボールを蹴る、止める、周りを見る、声を出す しっかりできています スピードも速いです

でも、何か違和感を感じます
普段見ているレイソルのジュニアの子たちと何が違うのか気になって見ていました

 

8bitのサッカー

しばらく見ていて違和感の原因がわかりました

ボールをもらう時、ボールを蹴る時、一度止まるんです

それはまるでファミコン時代に発売された最初のサッカーゲーム

GK入れて6人しかいないサッカーゲームでしたが当時はゲームでサッカーができるが楽しくて親指が痛くなるまで友達と遊んでいました。あのサッカーゲームを思い出しました。

8bitしかないのでボールを持ったら、パス、シュート、ドリブル、のどれかしか出来ません
ドリブルしながら蹴るモーションがないので必ずその場で止まって蹴ります

そんなサッカーを思い出しました

 

技術が劣っている訳ではない

レイソルU11の選手はボールを受ける時止まっている印象は無い
帰宅後、ビデオを見たがやはり止まっていない
動きながらボールをもらいそのまま次のプレイに繋げている
後ろでボール回しの時も ボールが来た方向の正面でボールを受け止まることはほとんどない

これは、技術の差なのであろうか?

いや、うちの次男もレイソルに入る前は同じようにボールを受ける時止まっていた
入ってから止まって受けることがなくなった
そんな急激に上手くなるわけがない

 

対面パスの弊害

ジュニアサッカーで誰しも見たことがある練習
2人で向かい合ってパスを出しトラップする『対面パス』
コーチは
「しっかり止めろ!」
「トラップ浮かせるな!」
「しっかり相手の利き足狙ってパスを出せ!」
と何度も何度も練習をさせます

トラップを失敗すると
「そこ!しっかりトラップしろ! こんな基礎もできないのか!お前は!」

と怒られます
怒られると その子はより慎重に、しっかり『止まって』トラップを足元に止め
しっかり『止まって』相手にパスを出すように心がけます

しっかり『止まって』、、、、、

このサイクルが体に染み付いているのかもしれません

試合中トラップミスをすると
「ボール大事にしろ!そんなこともできないのか!!」
次はミスしないようにより慎重に『止まって』ボールを『正面で受け』しっかりトラップするように心がけてしまします

これがファミコン8bitサッカーに見えた原因の1つかもしれません

静学スタイルから現在

静岡学園の井田勝通監督は『テクニックには頼るが、スピードには頼らない』『歩くように、ゆっくりとドリブルを』と指導し一時代を築きました

あれから月日が経ち、サッカーのプレイスピードはどんどん上がり『スピードの中で使えるテクニック』が要求されるようになりました

現代サッカーではあるところまでは、『しっかり止めてけるサッカー』で通用するでしょう
しかし、トップリーグ、世界のサッカーはもう次の次元に進んでいます

J下部のセレクションを受ける選手たちやそこを目指すのであれば、スピードの中でボールをトラップする技術が必須です。
そのカテゴリにいる選手たちは当然のように実践していることを理解し準備しないといけません

具体的に何がどう違うの?

妻にこの話をしたら、何がどう違うのかさっぱりわからなかったようでしたw
でもVTRを見せて説明したら何となく理解できたようです

参考1 U14バルセロナとセルタの試合です
https://youtu.be/yUNymCBsuP0

参考2 U13 長男のトレーニングマッチ動画 相手は大宮アルディージャ
https://youtu.be/5ftz_8N33qg

バルサ、セルタの選手はみんなやっています
アルディージャの選手はほぼやっています
長男のチーム(青色)は大分8bitサッカーです

8bitサッカー
① しっかり止まってボールを体の正面で受ける
② 正面で足元にピタッと止める
③ 行きたい方向に脚を使いボールを動かす
④ 体の向きを変える
⑤ ドリブルやパス 次の動作開始

現代サッカー
① 動きながらボールを受ける
② 次のプレイがしやすい場所にボールを置き、同時に体の向きも変える
③ 次の動作がスタート

言葉にするとこんな感じです
動作が2つ多く、さらにこの動作を止まって行うのが8bitサッカーです

トラップは『止める』ではなく『コントロール』

Youtubeにあるトラップの神映像はメッシやネイマールがピタッと止めるものが多いです
そればかり見ていると「トラップは足元で止めるものだ」と思ってしまいますが、試合中多くのトラップはそんなことありません

前にあげました対面パスの練習 正面から来たパスを正面で受け正面に返す そんな場面はほとんどありません
このコントロールに適した練習は4角形のパス練です

よくある練習ですが、重要なのは声がけです
普通この練習をやるとコーチは
「外の足でトラップしてー!」
「足逆だよー!」
と反時計回りの場合右足で止めて蹴ることを指導します
確かに正解です 外側の足で止めることにより次のプレイがしやすくなるからです

息子たちが通っていたフットサルのスクール、元プロのコーチは違う声がけをしていました
「速く!もっと速く!」
「どうすればもっと速くパス出せるの?」
「もっと速くできるよ!考えて!」

と、『外側の足で止める』という答えを与えません
何本か繰り返すと何人かが外足で止めて流れるようにパスを出す場面が出て来ます
そのプレイの後に
「〇〇 ナイス! 今の良かった!」
「〇〇も 今のも良かった すごくいいよ!」
と褒め始めます
褒められた選手は成功体験に気づき 周りの選手は自分と何が違うのか考え出します
最後までコーチは『外足でトラップ』というキーワードは使いませんでした
なぜなら試合中『外足でトラップ』という法則は無いからです
練習中もゲームの最中も言っていることは『速くプレイしよう!もっと速く』のみ
『速くプレイ』をすることが目的で『外足でトラップ』をすることは目的では無いからです

同じような言葉をJ下部の練習でもよく聞きます
決して『外足でトラップしろ』とは言いません

止まってトラップすることの最終形態

止まってプレイをするのが全て悪いとは思いません
そういうサッカーもあって良いと思います

しかし8bitサッカー同士の試合は 体の大きなチームが有利です
テンポが遅くトラップで足元を狙われるのでぶつかり合いになります
フリーでボールが展開しにくくなるのでボールを繋ぐのではなく蹴るサッカーになります
そうなるとさらに球際の体のぶつかり合いが増えラグビーのような試合になります
結果、体が大きいチームが勝利します

県大会ではそれでいいです、全国大会でもそれでいいかもしれません、
では、世界に出た時、自分は体の大きい選手でしょうか?

体のぶつかり合いサッカーは楽しいもんではありません
痛いし、怖いし、逃げると怒られるし

ファミコンは8bit プレステ4は32bitのCPUが8コア
ゲームではドリブルをしながらパスもシュートも打てるようになりました

指導者の頭の中を柔軟にバージョンアップしていく必要があります
そのことを忘れず日々勉強していきたいと思います

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